Policy

私たちのプロジェクトには4つの目標があります。

  • より多くの島民がかかわり、誇りが持てるものづくりをしたい
  • 自然にも暮らしにも負荷をかけない「やわらかな」産業としたい
  • 収益を島の環境保全/豊富化に還元する循環をつくりたい
  • なにより、「よいもの」をつくりたい
誇りとものづくり

ヤラブの実は、島民にとっては子ども時代に慣れ親しんだオヤツでした。あまりにたくさんの実をつけることから、豊穣のシンボルとして唄われてきましたが、最近では落下した実の掃除が大変だと厄介もの扱いされることさえあります。この在来資源を有効活用し、なんからの形で生産に自らかかわることで、島民が誇りをもてる製品にしたいと思います。誇りを持って人に勧めてもらえる製品が、長く生き残る製品だと考えます。「みんなでおしゃべりしながら種を割って、この油で(顔の)シワがのびて、白くなったら上等さぁ」。

やわらかな産業

種は春と秋に自然落下します。その実を拾うだけですから、自然に負荷をかけず、集落の周辺であれば清掃にもなります。種はある程度乾燥させて殻を割りますが、特に技術や設備が必要な作業ではありませんから、どなたでも、いつでも、どこでも作業ができます。特に、高齢者や生活に不安を抱える方々に仕事をしてもらえるよう準備をすすめています。割った種の中身は、数ヶ月間、太陽と風の力をかりてじっくりと乾燥させていきます。

海を守る海垣(うみがき)

安定した収量と品質保持のため、島の共有地などに植樹を続けていくことを予定しています(今年7月にはその第1歩として島の北側に「ヤラブの森」を整備しました)。この植樹は、ヤラブ種の採取地整備と同時に、琉球王府時代から島を守ってきた「海垣(うみがき)=防風防潮林」を再構築するという意味もあります。ヤラブはもともと防風林として最適の樹種とされており、海垣は、珊瑚礁のイノーを保全する環境調整機能や、災害時の減災機能を有しています。
タマヌオイルを生産すればするほど、島の暮らしが安定し、海と緑が豊かになっていく、そういう小さな渦を生み出していきたいと考えています。

よいもの、をつくる

一昨年授かった子どもは肌がデリケートで、毎日ワセリンで保湿しなければなりませんでした。私自身は手湿疹に悩まされ、周囲にはアトピーに苦しむ友人がいました。肌の敏感な子どもやお母さんが安心して使える高品質で安全なオイルが欲しい、と考えていました。自分たちが“欲しい”と考える製品こそ、じつは本当に“よいもの”なのかもしれません。作り手の思いや背景を知らない方でも、オイルの力だけで使っていただける“よいもの”を作ります。