池間島について

過疎高齢化とコミュニティー

沖縄県宮古島の北に位置する周囲10kmほどの小さな池間島は、明治末期からカツオ漁で栄えた島です。かつて2000名を数えた人口も、現在では600名に満たないところまで落ち込み、高齢化率は50%に達しています。1992年の池間大橋の架橋でも生産人口の流出は止まらず、児童生徒減少に伴う学校の統廃合問題や医療サービスの悪化、可視化されにくい相対的貧困の増加等々、過疎高齢化の問題がさらに離島という地理的制約を加えて凝縮されたような状況にあります。特に、公的な支援が届かない層、あるいは、傷病等様々な理由から就労が困難な人々、収入が安定しない職種の人々の生活(経済)問題は極めて深刻です。単なる経済的な不安にとどまらず、栄養不足・偏り、アルコール依存、外部との接触の減少(引きこもり)、近隣トラブル、生活意欲の減退等、様々な生活環境の悪化を招いています。
私たちが必要性を痛感しているのは、単なる金銭的な補助ではなく、自分がまだ社会における役割があり、自分で稼ぐことができるという自信です。その為には、それほど体力がなくても可能で、場所・時間の拘束のない“軽作業”を作り出していく必要があったのです。